【ページ内目次】 他人の健康に対しても影響可 事象にも影響可
他人の健康に対しても影響を与えることができる
正心調息法は「自力」の手法ですから、各人が自分で実修するのが本来ではありますけれど、博士は自分以外の人への祈りも効果があるんだよと言われます。
「祈りの効果」については、アメリカなどではできるだけ科学的な手法による検証が行われています。1980年代半ばにアメリカのサンフランシスコの病院で行われた実験結果を紹介しておきます。心臓治療ユニットに入院していた393人の患者に対する実験結果の概要です。
※『魂の再発見~聖なる科学をめざして』 ラリー・ドッシー著/春秋社刊(絶版) P.48
●393人の患者を二重盲検法により、
祈られる側(A群)192人、祈られない側(B群)201人に厳密に分けた。
☆患者本人は自分がどちら側かを知らない
☆医者も看護士も自分の担当患者がどちら側かを知らない
●祈られる側の患者には、一人当たり5~7人の「祈る人」を配置
☆「祈る人」はアメリカ全土の聖職者から募集
☆担当する患者の名前、症状を伝え、毎日祈ってもらった。
☆ただし、祈り方については指定しなかった。
●結果は衝撃的で、明確な有意差が認められた。
☆抗生物質を必要とした人数 A群:3名 B群:18名
☆肺水腫になった人数 A群:6名 B群:18名
☆気管内挿管が必要になった人数 A群:0名 B群:12名
(注)「肺水腫」については、日本語訳の原本には「肺気腫」となっています。正心調息法講習会にご参加いただいた内科医の方から「肺水腫」の間違いではとの指摘があり、出版社にも問合せましたが、原著が見つからないとのことで誤訳または誤植かどうか判然としません。ただネットで調べてみても、心臓疾患と関連する症状としては「肺水腫」が適当と思われます。下記の資料も含めて、「肺水腫」ということに訂正させていただきます。
この件については講習会でも使っている資料にまとめてあります。ご興味のある方はそちらもご参照ください。
祈りの効果の検証例(青山・王子講習会資料)
この実験については厳密に設計されていたものですが、なにか想定外の要因が影響していないか、その後も検証したようです。すると実際にそれが影響したのかどうかは不明ですが、唯一「もしかして」という項目が出てきました。
それは患者自身も医師も看護師も対象者がどちらのグループかは知らなかったのは事実ですが、こういう実験が行われていること自体は、患者も含めて皆知っていた。それが影響した可能性が有るのではないか、ということで、もっと厳密な実験設計をして再検証してみた。しかも実験設計をした女医は「祈りに効果があるなんて信じられない」立場だったようですが、前回と同様な実験結果が出たとのことです。どうやら祈りに効果が有るというとは間違いないことのようです。
昔は医師の処方に従って看護師さんが薬の調合をしていました。塩谷博士が渋谷に病院を開院された頃は、看護師さんに調合する際には「患者さんが良くなった」という思いを込めなさいと指示されていたとのことです。
となれば、博士も祈りの効果ということについては充分ご存じだったのではないでしょうか。
その他、植物の種の発芽に対する実験等を通じても「祈りの効果」はいろいろ検証されているようです。
事象に影響を与えることができる
博士の著書を読むと色濃く出てきますのが、正心調息法を実践し、大断言を唱えることによって、世界平和に寄与することができるということです。
その他に、博士ご自身の体験としてよく出てくるのは、医院を閉めて熱海のマンションに移られたときのこと。この項の例としてこのことを記しておきます。
マンションで内部対立が起こり、耐え切れずに出て行く人が出るほど雰囲気が殺伐としたものになってしまった。心ある人たちがいろいろ対策を講じたが解決しない。そのうち、なんとか全メンバーを包含した親睦会を立ち上げ、その会長に博士が就くことになった。博士に対する中傷、怪文書も飛び回ったけれど、対立者双方の話をそれぞれに聞いた。
そして博士は正心調息法で「この内紛は収まった、収まった」と強く想念を発し、メンバー全員が和気藹々と暮らしているところをイメージ(内観)した。すると3、4日後くらいから雰囲気が変わり始め、1ヵ月後には騒ぎも収拾に向かい、2、3ヶ月ですっかり平穏な理想的なマンションに生まれ変わった。
※この件について、詳しくは博士の著書「宇宙無限力の活用」を参照願います。
博士は当初、20世紀末から21世紀初頭にかけて予想される大動乱(カタストロフィー)について、世界の人口の10%が正心調息法を実践し大断言を唱えれば避けることができると言われていました。最終的にはどうも避けられそうにないとの結論に達してしまったようですが、こんな話があるので、紹介しておきます。
■TM瞑想(超越瞑想)実施者と犯罪率の関係に関する米国での実験 (社会学者G・ランドリスによる)
●人口25,000人以上で、その1%以上の人がTM瞑想を習っていた都市が11都市あった。
●比較のため、TM瞑想者が人口の1%未満だが、人口、宗教、学生人口、
以前の犯罪率傾向の観点から「1%都市」に似ている11都市を選択。
●1972年から1973年にかけての犯罪率を比較
☆「1%未満都市」では平均8.3%の増加で、国の統計治と一致
☆「1%都市」では犯罪率は全て8.2%の増加で、これが偶然に起きる確率は千分の一以下。
わずか0.1%の差ではあるけれど、とても大きな発見であり、以後、社会科学の厳密な統計手法とデータ収集手順を用いた多くの実験によって確認されたそうです。 ※ラリー・ドッシー著「魂の再発見」P.277より
■集団瞑想が世界平和に影響を与えるかどうかの研究/1983年にイスラエルでTM(超越瞑想)機関が実施
●2ヶ月間、毎日紛争の状態を追跡
●瞑想者が多かった日は、レバノンにおける戦死者が76%減少、
地元の犯罪、交通事故、火災も全て低下
☆天候、週末や休日の影響といった関係要因は全て統制されたうえでの結果
※リン・マクタガート著「フィールド~響き合う生命・意識・宇宙」P.301より
こういう実験結果があるのならば、皆さんも含めより多くの人が正心調息法を実修することで、世界平和実現に寄与することができるというのも、現実性があるように思えてきませんで しょうか。